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成長の軌跡 STORY10

成長過程のカウンセラー

新人カウンセラーの世話をする仕事をする。私自身そんなに経験が高いわけでもなく、なんちゃら療法の権威というわけでもなく、ただカウンセリングの場を運営している立場で、困っている時には相談を受ける。同じカウンセラー仲間としてざっくばらんと相談を受ける。将来の不安だったり、カウンセリングがうまくできない話だったり、いろいろ。カウンセラー同志のつながりは経験を倍速させる。NPO活動をやっていてよかったと思えるひと時である。

あるカウンセラーが「話を聞くのが怖い」という。

相手の言っていることに気持ちを寄り添う事ができず、相手に共感する気持ちになれないのだそうだ。
そんな自分が人の話を聞いていて大丈夫かどうか私に訴える。

この方は、とても優しい方である。感じやすい方で、共感する力も大変高い。カウンセリング現場でも丁寧であり、そんな告白をうけるのがビックるするぐらい寄り添っているように見える。それでも、本人は「共感できない。」と思っており、その状態でカウンセリングをしているのがとても辛いという。

カウンセラーを評価するほどわたしは偉くはないのだが、率直な感想として、この人はカウンセラーのセンスが高い人だと感じた。もう少し経験するとすごいスキルの高いカウンセリングができる素質をもっている方である。
感受性が高いために、共感をして入り込んでしまうとそれをカウンセリングが終了した後も引きづってしまう。その防衛反応としてカウンセラーの心の深い部分が開けない状態になっているのだとわかった。

カウンセラーがプロとして存在するためには、カウンセリングの間、心を相手に差し出して共感をした後、お客様と別れた瞬間から自分自身の心を取り戻しいつもの自分に戻り、自分自身の時間を送り、次のお客様に心を差し出していくのである。ある先生はこれを「演じる」という表現をしていたりする。たとえカウンセラーが猫アレルギーを持っていても、相談者が猫の話をするのなら、猫に愛をもって感じる事ができるのである。そして、面談終了後には、また元の自分に戻って「ネコなんかこの世からいなくなったらいいのに。」と思う。

ある映画で、刑事役の方が頭を吹っ飛ばされた他殺体の横でハンバーガーを食べていたシーンがあった。
ある病院で、外科医が手術の仕事を終えた後、「焼肉食いに行こうぜ」という。

例としては極端な感覚だが、プロのカウンセラーもこれに近い感覚が必要になる。
自分の価値観や考え方に戻ってこれるから、相手にカウンセリングの時間は安心して心を差し出すことが出来る。
着陸することが出来ることがわかっているから、飛行機に安心して乗れるのである。

初めはこの「心を差し出す。」「自分の心に戻す」という感覚になれなかったり、混ざったり、いろいろ経験していくのかと思う。「戻ることができるから深く入れる」このメカニズムを知れば、もともと感じる力が高い方なので、いいカウンセリングが出来ると思うとその方にはお話しした。本当の意味でカウンセリングの時間で感じた事も自分自身の体験過程として取り込めるようになっていけるかと思う。そうなると成長は級数的に早くなる。
もしかしたら、一度自分を失う恐怖を感じたカウンセラーは、急成長されるかもしれない。
要注意のライバルになる方だ。私もがんばらなくては。

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