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成長の軌跡 STORY11

戦争のおはなし

夏のこの季節、戦争のお話を語り継ぐ話がテレビなどで実施される。私が育った広島では、原爆の日に登校して黙とうし、平和を祈っているのだが、その日が特別な感じが東京ではあまり感じられなくなった。実家では今はどうなのだろうか。戦争を語り継ぐという事で、ご高齢の方がお話をされる番組を見る。戦争は結構身近な時代の出来事であり、将来も繰り返されるかもしれないし、現に今戦争といえる状況になっている地域がある。ちょっと力が抜けてしまう感じである。

もう15年以上も前の話だが、私も親族以外の戦争当事者にお話しを伺った事がある。

営業で熊本県は天草・牛深地区を担当している代理店を訪問した。代理店と言っても、田舎の地区なので、おじいちゃんが一人軽自動車に乗って地区を回っている。そこにお邪魔して、助手席に乗って地区を回る。彼にとっては孫みたいな年齢の私に、いろいろお話しをしてもらった。サラリーマン時代の話や、今普段の生活。釣りに言った話など。世間話は続く。夕食をごちそうになる。少しお酒も入る。

世間話の淡々とした会話から、彼がかなり若かったころの戦時中の話になる。特攻隊の部隊に所属していたという。そこから多くの若者が飛び立って散っていった。彼は飛行士ではなく、整備兵だった。出立前の兵士と会話を交わし、飛行機を見送る。飛び立つ兵士から手紙を預かっていた。終戦を迎え、兵士のご家族(多くは未亡人)に手紙を持って訪問した話を聞かせてくれた。彼はいう「残された奥さんと話をするとねぇ。やりきれんですよ。」

守るものは、自分の命、家族の命、そして同じ時代を生きている人々がいい時代を生きていると感じられる納得感。
戦争は命がけでやる行為なのだが、終わってみて時が立てば「ばかばかしい。」行為に感じる。そしてまた、その「ばかばかしい」ことに命を懸ける大義が出来る。視野が狭くなり、命がけで戦争をする。その狭い視野には自分の大切な人がいるのだ。これを否定することはできない。もう何回繰り返すと、本当に「永遠にばかばかしく」なるのだろうか。世代を超え、「正気」と「狂気」の絶妙なコーディネートができる人間に成長できるかどうか。もしかしたら日本人は今、難しいポジションにいるのかもしれない。

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