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成長の軌跡 STORY12

怒るカウンセラー

普段、感情をコントロールする仕事をしているので、心の底から「怒る」というのは家族(嫁さんには申し訳なく思っております。)以外ではあまり見せない一面で周りの方からは比較的温厚な人と思われている私ではあるが、、、

今朝はかなり激高してしまった。
このまま、書き続けるとまた気持ちが抑えられなくなるので、少しだけ違う話をする。

私が小学二年生の当時の出来事である。
帰宅中にどぶ川に頭から転落してしまった。頭から岩にぶつかってしまい、頭蓋骨に穴があいてしまった。意識を取り戻し、何事もなかったように帰宅していると、通りがかりのおばちゃんが「その怪我どうしたん。病院いこう。」といって、無理やり病院に連れて行かれた、頭がパックリ割れていたのですごい出血だったのだろう。私は、「家に帰るー。」と泣いていたが、血だらけの私の手を引いて病院まで連れていってくれた。

話を今朝に戻そう。
職場に行く電車に乗ろうとしかけた時のこと。
車両に急病人がいるということだった。そんなことを気にせずに車両に入ると、車内に倒れている女性が一人必死に動こうとしているが体が自由に動けないようで、もがいている。口を噛んだのか吐血かどうかはわわからないが口の辺りに出血が確認でき、思うように体が動かせない状態からみると、医者ではないので診断はできないが、脳血管系の障害による運動障害が発生したような状況に見えた。さあ、しばらくして駅員が4人入ってきた。「大丈夫ですか?」と駅員は確認する。本人は、聴覚や視覚はあるのだろう、反応はする。しかし、言葉のロレツが回っていないし、動きも不安定、眼球も細動している状況であった。ゆっくりともがきながらも本人は、「らいりょうふれふ」と、しきりに大丈夫であることを訴えている。タンカが運ばれてきた、さあ乗っけていくのかと思うと、マニュアルで体に触れないようになっているのか知らないが、本人に自発的に乗らせようとするのである。本人は「らいりょうふれふ」を繰り返しながら、タンカに乗ろうとしない。体が自由に動かせない本人にどうしろというんだろう。電車の出発時間が過ぎ、他の乗客の苛立ちと、駅員の焦りが冷たく本人に注いでいた。

誰か、彼女の心を支えてあげられないものかと思ってみていた。
車内の椅子までなんとか、駅員が持ち上げて座らせた。
次の瞬間、信じられない言葉が出てきた。
「このまま電車に乗っていかれます?」
電車を出発することに集中しようとしていた。

このとき、瞬時に怒りが立ち上がってきた。

誰一人、彼女の気持ちを受け止めて、安心して身を委ねるように促していないのだ!
4人もいて何やってんだ!関心は遅延かよ!

「だめだよ!脳血管でしょうが、死んじゃうよ!」と声を出してしまった。

その声でやっと本人をタンカに乗せる覚悟ができたようで、本人をタンカに移し始めた。タンカに彼女が座るところまでもってきた。そこでまた腹が立つことに、彼女が横になるのを支える人がいないのである。座っているとはいえども、このまま後ろにひっくり返ったら、頭をうってそれこそ本当に死んでしまうではないか!
思わず彼女の背後に入り、体と頭を支えながらゆっくりと下ろしていき「安心していいよ、あまり頭を動かさないようにね。」といってゆっくりと丁寧に横になるのを支えていった。そうして少し落ち着きを取り戻した彼女はタンカにゆっくりと横になった。ふう。

駅員は「ご協力ありがとうございました。」と私に礼をいい、そそくさとタンカ毎彼女を外に運び出した。
(大事な事じゃなければいいんだけどなぁ)
(ちゃんと、医者のところまでたどり着くといいなぁ)
と思いながら、電車は出発した。

そういえば、私も小学2年のときに頭をブツケテ穴があいているなぁ。
なんてことも思い出しながら。

そうして、しばらく電車に乗っていたら、車内アナウンスが、「この電車は急病人が発生した影響で4分ほど遅れております。皆様にはご迷惑を、、、」
このアナウンスを聞いた瞬間に感情がこみ上げてきて涙が止まらなくなった。
突然襲った体の不調にパニックになっている中でも、迷惑かけたくないと「らいりょうふ」を連呼していた彼女の孤独な気持ちと、
頭をぶつけて家に帰りたいと叫んでいた自分の気持ちと、
駅員の対応の怒りとか、
あたまをぶつけた私を病院にまでつれていってくれたおばちゃんへの感謝とか、
いろんなものが一気にこみ上げてきて涙が止まらなくなった。

朝通勤中の出来事でありました。

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