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成長の軌跡 STORY13

不安と戦うマネージャー

はーあ、失敗してしまった。自分がマネジメントとして「不安」の取り扱いがうまくできていないことを知らされてしまう出来事があった。

私は、現在カウンセラーとして組織内や単独でいろんな方を相手に「元気や自分らしさを取り戻す」仕事をしている。一方、リーダーや組織の長などのマネジメント業務も行っている。自分の失敗を書くのはなかなかしんどいこと。だからちょっと他の話から入る。

カウンセラーの仕事で、お客様の話を聞きながら共感や肯定的に相手を見守る事がうまくできない事がある。相手がしんどかったり辛かったりすることになんとなく反感をもったり、話についていけなかったりする時である。そんなときは自分の状態を認め、正直に失礼のない言葉で相手に伝えて、もっと詳しく話を聞いたり、じっくり同じ気持ちが湧いてくるまで話を聞いていく。一方、共感できない不安に耐えられないカウンセラーは自分の解釈や自説をどんどん展開してお話ししていく。そしてお客様の心は離れたまま強引にセラピーを展開する。カウンセラーのありがちな初歩の過ちであり、多くのケースを経験するカウンセラーほど、一度や二度そういう失敗をしでかし、自己一致の幅を広げて成長していくのである。ただ最近、その練習をしていないカウンセラーに失望した人が私の所によくやってくる。「やっとわかってもらえた」と私の前でボロボロ涙を流す。私も、この仕事をやっていてよかったと思う。カウンセラーとしても少し優位に立てた自信がもてる。

さあ、自慢話はここまで。

私のマネジメント業務でこんなことが起きた。いろんな方と一緒に仕事をしているのだが、ある人が一生懸命仕事をして積極的に動くんだけど、だんだんつまんなくしているのが手に取るようにしてわかるのである。まだ私たちが試みた事のない、新しい事にチャレンジしているので、不安が多い仕事なのだが、その不安を私にぶつけアドバイスをもらおうとする。正直に言うと、私も不安でアドバイスはどちらかというと、不安を消去するために、色んな策を提案して「マネージャーらしい」振る舞いをしてきた。相手はどんどん元気がなくなっていく。楽しい事を企画する人間が楽しくなさそうにするのは、失敗する兆候で私もその人の態度に不満をもった。そうすると余計に相手が不安をぶつける頻度がどんどん上がっていく、正直付き合うのが嫌になってきた。相手の態度が少し卑屈になっているのがわかってきた。そして辞めたいという。自分で手を上げといて勝手にやめるのか。まあ、そんな人もいるでしょう。さようなら。という感じで対応しようと思ったのだが、何か少し罪深い事をしている感じがして、踏みとどまってちょっと相手と深くコミュニケーションをとってみることにした。

すると、言いたくても伝えられなかった話がでてきた。まあ、よくこれだけ攻撃的になれること。私にとっては事実誤認の理不尽な話が多いのだが、そういう気持ちを抱いてしまう事が不思議だった。相手は私が嫌っていると思っていた。「へぇー、嫌われてると思ってたんだー」という感じだった。ただ不安に付き合わされるのが嫌だった。その方とコミュニケーションすると不安が増幅されるのである。え、待てよ!もしかして。

この時にやっと自分がやっていることに気付いた。

不安がコントロールできていないのは、私自身だったのである。確かにその方とのコミュニケーションは不安を発生させやすいものだが、それに耐えられないのは私の方で、不安をぶつけていたのは私自身であった。まるで共感がうまくできないカウンセラーが解釈や自説を展開していくように、アドバイスという名の命令をしていたのだった。相手はその命令をうけとり、私の不安から発生した命令をたくさんうけとってがんじがらめになっていたのである。そんな仕事は当然楽しくない。やっと相手の気持ちに共感できた。実際には完全掌握の完璧主義なマネジメントは、適当に人生を送っている私には出来っこないんだけど、不安になっているその瞬間はとにかくいろんな策を講じていないと気が済まないようだ。過去には、危機回避できたことは多いのだが、それは私の利益であって、相手にとってはまだその危機さえも経験していないので大きなお世話の話でしかない。

さあ、どうするか。

マネージャーとしての自己一致の幅を広げる機会にするのがよかろう。
予測される不安ではなく、発生した問題に対応する覚悟をする。そう、腹をくくるのである。
自分が不安であったことを正直に伝え、「全部発生したことには責任取るから、一度私に相談しないでやりたいようにやってみたら?」と伝えた。少し時間をおいてではあるが、本人もチャレンジする気にはなったようだ。マネージャーとしてはある種の不安はとてもコントロールが難しい事が自覚できた。その種の不安との対峙が次の私の挑戦となった。

カウンセラーはクライアントに育てられる。
マネージャーは部下に育てられるのである。
ありがとうね。でも、大きな失敗しないでね(まだちょっと不安)。

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